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Q01「こんにちは、ウィズです。急だけれど、これから幾つか質問させてもらうね。よろしくお願いします。早速だけど、先ずは名前を教えて?」
A01「九繰(くくり)。一応、雛(ひいな)が名字だよ。よろしく」

Q02「性別……は、一応、聞いておこうかな」
A02「見た通り、男性だね」

Q03「年齢は? それと分かれば、誕生日も教えてくれる?」
A03「ごめん、どっちも分かんない。僕ら、捨て子だから」

Q04「そっか、ごめんね。えぇと身長……は、そんなに高くないみたいだけど……」
A04「僕はこれから伸びるの。これでも、5尺ぐらいは一応あるんだから」

Q05「ぁはは、そっか。んっと、俺はあんまり聞き覚えないけど、「サニワ」さん、なんだよね?」
A05「そう、審神者。今はそっちが本業みたいになっちゃったけど、元々僕は神主みたいなものだよ。兄に任されたから」

Q06「お兄さんもいるの? 妹さんは、聞いてるけど」
A06「兄っていうか、育ての親っていうか……化け狐なんだけど。あまり面識はないけど、その兄が僕らの他に育てた狐の子が二人いて、一応そっちも姉と兄になるかな。血が繋がっているのは、双子の妹、未結だけ」

Q07「なるほどね……。このまま、少し友達のことを聞いていい? 俺はあんまりいないんだけど……九繰くんは、社交的そうだし多いのかな?」
A07「いや、全然。僕、そんな社交的に見える? 刀を友達と言うなら別だけど……それっぽいのも、いるけど。そんなに多くないよ。つい、未結を優先させちゃうし」

Q08「そうなんだ。俺は刀が友達でも良いと思うけど……俺の友達も、似たようなものだし。じゃあ、親友、みたいな人はいる?」
A08「刀なら、骨喰……骨喰藤四郎だと思うけど(笑)。親友っていうか、相棒っていうか。人間なら……人間の括りに入れて良いのか分かんないけど、泉くんとはよく喋るよ。未結が妙に懐いてるし」

Q09「泉くん……俺、喋ったことないかもしれない。じゃあ、えーっと……これ、聞いて良いのかなあ? 恋人とか、いる?」
A09「迷ってから聞くまでが速くない? いないけど(笑)」

Q10「ん、そんなに迷うことでもなかった(笑)。じゃあ、どんなタイプの子が好き? 初恋の話とかあれば、是非教えて欲しい、かな」
A10「意外とぐいぐいくるね……。どんな……いや、分かんない。妹のお守で手一杯……あ、でも構ってないと落ち着かないから、一人で生きていけそうな人とはあんまり合わないかも」

Q11「あ、ちょっと意外かも。しっかりした子じゃないと好きにならないかなって……えぇと、ごめん、次だね。憧れの人とかはどう?」
A11「くーにぃ……さっき言った、育ての親はちょっと憧れる。憧れたところで、届くとは思ってないけど」

Q12「そうかな? 九繰くんは器用だし、何にでもなれちゃいそうなんだけどなぁ……ま、いいか。それじゃあ、九繰くんが信頼してる人って、どんな人?」
A12「未結、骨喰、くーにぃ。あとは長谷部や蜻蛉切、蜂須賀も頼れるね。能力ってことなら、刀は大体信頼してるよ。僕らは、良い刀に恵まれてる」

Q13「いいなあ。いいことだね。えーっと……ごめん、言いにくいかもしれないけど、嫌いな人とか、苦手な人っているかな? どんなタイプの人が苦手?」
A13「嫌い、は……基本、未結に危害を加えるような奴以外はどうでもいいけど。苦手なタイプも、あるかなあ…? ちょっと思い付かないや。ごめんね」

Q14「ううん、ありがとう。じゃあ気を取り直して、好きな物を聞いていこうかな。鴉が好きなんだっけ?」
A14「そう。賢いし、格好良い。鳥は大体好きだけど、中でも鴉は別格かな」

Q15「黒い色も、綺麗だよね」
A15「うん、黒くて艶やかなのが好きだよ。獅子王の拵とか、結構好き。青も好きだけど。少し暗めの色か、深めの色が……いや、澄んだ空の色や水の色も好きだから、青っぽければ何でもいいのかも」

Q16「空の色に水の色かあ。……そういうのが綺麗に見える場所も、好きなのかな?」
A16「木の上とか?(笑) 今剣と、よく登るよ。高い所は、わりと好きかも」

Q17「あぁ、良いよね高い所。俺も好き。食べ物の好みとかはどう?」
A17「あんまり拘りは無いかな。極端な味のものは好きじゃないけど、好き嫌いもあんまりないし」

Q18「なるほどねー……拘りあるのは、着る物くらいかあ」
A18「似合えば何でも着るけどね。でも、この服は特別。出陣しようって思ったら、やっぱ一番テンション上がる服を身に着けないとね」

Q19「袖に鴉が飛んでるね。後ろは三日月? ……変わった服だけれど、和洋折衷、っていうのかな?」
A19「そうなると思う。襟はセーラーだし、でも振袖だし。半ズボンは、動き易そうだなって思って選んだけど、高下駄だし。まあ、ブーツの時もあるんだけど。軍帽だって、動くだけなら無い方が良いかもしれないしね。そうなると、髪も短い方が良いのかな」

Q20「鳥の尾羽みたいで、格好良いと思うよ。普段からその格好?」
A20「ううん。出陣の時とか……すぐ出陣出来るようにしておいた方が良い時とか。神社の仕事の時はこんなに厳つくないよ。色だってもっと明るいし」

Q21「でも、下駄の踵の所には、鴉の絵が入っているんでしょう? そういえば、ネイルとかは……ぁ、」
A21「うん、大体碧と黒。もう少しデコることもあるけど、あんまりストーンとか貼っても邪魔になるし、普段は塗るだけだね」

Q22「結構色々、矢継ぎ早に聞いたけど……疲れてない? もう少しで終わろうと思うけど……そうだなあ、九繰くんの趣味とか、日課とか。あったら聞かせてもらおうかな」
A22「馬に乗るのが好きなんだ。自分で乗るものだから、世話は自分でしてるよ。強いて言えば、それが日課。会議とかは仕事になるだろうし。他には……楽器も好きだよ、ピアノとか。弾けば未結が喜んでくれるし」

Q23「「九繰のピアノも歌も好き」って、そういえば言っていたね。特技になるのかな?」
A23「剣振る方が得意だけどね。そっちは長谷部たちに止められるけど。悪い癖なんだ、頭に血が上り易くて」

Q24「それ、意外って言われない?」
A24「言われる。もっと温厚だと思った、とか」

Q25「だよね、俺も思うもの。…うん、もうそろそろ纏めていこうか。今、夢とかはある?」
A25「夢かあ。何だろう……僕は未結が、笑っていてくれれば良いんだ。歴史にも、正直興味ない。歴史改変主義者と戦ってさ、その先の未来で、未結は笑っていてくれるかな?」

Q26「どうかな。俺には何とも言えないけれど……でも、本当に大事な妹さんなんだなあ。羨ましいよ。俺、家族とかいないし」
A26「掛け値無しに、大事だね。でも、べつに家族だから大事だとかそういう事ではないと思うよ」

Q27「そっか。そうだね。え、っとそれじゃあ、うー……ん、ごめんね。さっきからちょっと、聞かれたくないこと聞いているかも知れないけど……九繰くんにとって怖いこと、って、」
A27「未結が……言うまでも、無いよね」

Q28「うん、ごめんね。ありがとう。それじゃあ、折角だから君の刀たちに何か一言貰おうかな?」
A28「刀に? うーん、何だろう。……そうだなあ。僕はまだまだ未熟だけど、お前達を信じる事だけは、出来てると思う。だから、これからも宜しく…って、改めて言うの凄い恥ずかしいんだけど」

Q29「あはは。でも、大事なことだよ。妹さんにも言っとく?」
A29「それは、いいよ。未結とは繋がってる。何処にいても、何を思ってても。だから、平気」

Q30「ん、分かった。じゃあ、これで質問は終わり。どうもありがとう、楽しかったよ。お疲れさま」
A30「そっちこそ、急に呼び出されて適当に質問してなんて振られて、お疲れでしょ? 有難うね」

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